アップデート失敗により発生した問題
下記のような問題が発生した.
- 「C:\Windows\System32\config\Systemprofile\Desktopは利用できない場所を参照しています。このコンピュータのハードドライブ上、 ...」と表示される.
- タスクバーの色やデスクトップ背景が黒くなり,タスクバー位置が下(デフォルトの配置)になる.
- スタートボタン(Windowsボタン)やタスクバーが機能しない.
- 一部の設定画面にアクセスできない
- Winキー+Rで「ファイル名を指定して実行」から「explorer」を起動しようとしても「存在しないトークンを参照しようとしました」などと表示され「explorer」が起動しない.
- コマンドプロンプト(cmd.exe)は起動するため,問題のPCはcmdのみで操作した.
- キーボード配列が英語キーボードになる.
最終的な対応:インストールメディアによる修復セットアップ(上書きインストール)
上書きインストールではOSのみを上書きし,OSの修復を試みる.
よって,ユーザがインストールしたプログラムやユーザが作成したファイルは削除されない.
手順
- Windows 10 のダウンロードから「ツールを今すぐダウンロード」をクリックし,「MediaCreationTool」をダウンロードした.
- 別PCで「MediaCreationTool」を実行した.下記のページが示す手順に沿った.windowsfaq.net
- 内容が消えてもよいUSBメモリ(16GB)にインストールメディアを使った.
- 問題のPC上で,USBメモリのルートフォルダ内「setup.exe」を実行した.下記のページが示す手順に沿った.windowsfaq.net
- 上書きインストール終了後,自身のアカウントにログインし,正常に動作することを確認した.
USBメモリを差し込んでも認識しない問題:mountvolコマンドでディスクをマウント
USBメモリを差し込んでから,cmd上で「a:」から[z:]まで実行しても,
インストールメディアが入ったUSBメモリにアクセスできなかった.
しかし,デバイスマネージャーでは,目的のUSBメモリの項目と思われるものが表示されていた.
下記ページを参考に,USBメモリをマウントし,ドライブレターを割り当てようと試みた.
Windowsコマンド集:(mountvol)
オプションなしで「mountvol」を実行すると「\\?\Volume{~~}\」が羅列されるが,
どれが目的のUSBメモリに対応するのかがわからなかった.
そのため,今回はドライブレターを割り当てられていないすべての「\\?\Volume{~~}\」に
ドライブレターを割り当てた.
各ドライブレターを参照してdirコマンド実行し,setup.exeが含まれる目的のUSBメモリにアクセスできたことを確認した.
※すべての「\\?\Volume{~~}\」にドライブレターを割り当てた場合,
ユーザのアクセスを想定していないドライブ(OS再インストール用のファイルが入ったドライブなど)にも
アクセスできるようになる場合があるが,そういったドライブは「mountvol (該当ドライブレター):\ \d」を実行し,
即座にアンマウントしたほうがよいと思われる.