「ウィー・ウィッシュ・ア・メリ・クリスマス・アンダ・ハッピー・ニュー・ヤー」
などと歌ってはいけない.
英語,ドイツ語,ラテン語,などを歌う場合
原則:1音符が占める時間で発音すべき言葉は,1番目の母音である.
この原則を守るため以下の注意点を守るべきだ.
これらの注意点は,「カタカナ外国語」を歌う発音に不注意な日本人が違反する.
- 1番目の母音より前に来る子音,2重子音,3重子音は,音符よりも前に発音する.
- 1番目の母音より後に来る母音または子音は,音符が占める時間のできるだけ最後に発音する.
- 「つまる音」ではない子音は短く発音する.
原則を説明するため,英語歌詞の曲"We Wish a Merry Christmas"を例とする.
楽譜では下記のように示され,発音記号も辞書から分かる.
音素を正しいタイミングで発音すると下図のようになる.
発音記号の赤字は1番目の母音を意味する.
- 図中①のように音符の長さに相当する青棒よりも前に子音が発音されている.
- 図中②のように,1番目の母音より後に来る母音・子音どの場合でも,青棒の一番最後に発音されている.
- 図中③のように,「つまる音」でない子音は1番目の母音を邪魔しないように,青棒の最後に短く発音されている.
NG: 正しい音素でも,何の注意も払わずフリガナ通りに歌うと,下図のようなタイミングで音素が発音される.
- NG図中①のように,青棒の内側で子音が発音されている.
- NG図中②のように,1番目の母音より後に来る母音・子音が,青棒の途中で発音されている.
- NG図中③のように,「つまる音」でない子音が1番目の母音を邪魔しなしている.
まとめ
V: 母音,C: 子音として,
"CC...CVV...VCC...C"という音節では,
- 赤字で示す音節内の1番目の母音を音符のなり始めから,できる限り音符の長さ最後まで歌う.
- 青字の子音は,音符が鳴り始める前に歌う.
- 黄色字の母音と子音は,音符の最後に添えるように歌う.