雑感等

音楽,数学,語学,その他に関するメモを記す.

微分演算子のべき乗がシフト演算子(移動演算子)になる理由

指数関数表記のシフト演算子 - 雑感等

微分演算子D=\frac{d}{dx}と置くと
 f(x+a)=e^{aD}f(x)が成立する.
ラプラス変換の移動法則にも似ている.)

テイラー展開から証明
左辺をテイラー展開して,
 f(x+a)=f(x)+af^{\prime}(x)+\frac{1}{2!}a^2 f(x)^{\prime\prime}+\frac{1}{3!}a^3 f(x)^{\prime\prime\prime}+\frac{1}{4!}a^4 f^{(4)} (x)+ \dots
上式中の微分微分演算子で置き換えると,
 f(x+a)=f(x)+aDf(x)+\frac{1}{2!}a^2 D^2 f(x)+\frac{1}{3!}a^3 D^3 f(x)+\frac{1}{4!}a^4 D^4 f(x)+ \dots
 f(x)をくくりだすと,
 f(x+a)=\left\{1+aD+\frac{1}{2!} a^2 D^2+\frac{1}{3!} a^3 D^3+\frac{1}{4!} a^4 D^4+ \dots \right\} f(x).

ここで指数関数のテイラー展開から,
 e^{aD}=\left\{1+aD+\frac{1}{2!} a^2 D^2+\frac{1}{3!} a^3 D^3+\frac{1}{4!} a^4 D^4+ \dots \right\}
が成立するため,
 f(x+a)=e^{aD} f(x).

検索ワード

  • differential operator shift

上記のような説明はネット上にいくらでも示されていたんだろうが,
眼がすべって読み取れていなかったんだろう.