1. 背景
転義の可能性を広げることにより,和声の可能性を広げることができる.
また,『総合和声』では主なものとして,減7,属7=増5-6,増3,増3-4の和音に関する転義を示している.
2. 目的
ここでは,上記「主なものとして」の直後に示す転義を含めた,あらゆる転義の可能性を求める.
3. 方法
以下の手順で転義可能な和音を求める.
1. 『総合和声』で使用される和音記号を自動生成する.
2. 生成した和音記号から,和音構成音を求める.
3. 和音構成音が一致した場合,その和音構成音の元となった和音記号同士を,相互に転義可能な和音である判断する.
文献
1. 島岡譲ほか. 総合和声. 音楽之友社, 1998, 533p.