雑感等

音楽,数学,語学,その他に関するメモを記す.

LCCのホリゾンタルハーモニーはバーティカルハーモニーの時間平均?

1

LCCバーティカルは,ある瞬間におけるコードに対してスケールが決定され,そのスケール上でメロディーが作られる.
LCCホリゾンタルは,コード進行によって,さらに言えば,ある程度の幅を持った時間における複数のコード進行に対してスケールが決定され,そのスケール上でメロディーが作られる.

一方,シェンカー分析では,主和音のバス分散化によって,和声(コード進行)ができると示される.
言い換えれば,時間にわたる複数のコードを<平均>して?/<縮約>して?/遠くから眺めて?みれば1つのコードに還元されるということだ.

これをバーティカルホリゾンタルの関係に当てはめてみると,
「複数のコード=バーティカル」を<平均>してみると,「還元された1つのコード=ホリゾンタル」になると言える.

2

以上の考え方で怪しいのは,ホリゾンタルが持つ「解決しようとする性質」を考慮していない点だ.
解決しようとするんだから,ホリゾンタル自体はドミナント的な役割と考えるのが妥当だ.
だから,トニックステーションより前にあるドミナント,プレドミナントを<平均>していると考えるべきだ.

3

2で述べた疑義を押しのけて1について主張したかった理由は,「各瞬間のコードに協和なスケール=バーティカルスケール=リディアンを時間方向に<平均>すると,時間にわたるコード進行=ホリゾンタルスケール=メジャーになる」という思い付きがあったからだ.