雑感等

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ラテン語の時刻表現

ローマ時代の時刻の区分は「第〇時」の表現され,現代の時刻表現の「〇時」とは意味が異なるようだ.

現代の時刻表記に関する説明が見つけられなかったため,
現代でラテン語の文を書くにあたっては
ロマンス語を参考にして,時刻を奪格,時間を対格として,以下のように表現することを提案する.

hōra, -ae f. 時
minūtus, -ī m. 分
時刻:(女性形基数奪格) (hōrā/hōrīs) et (男性形基数奪格) (minūtō/minūtīs)
時間:(女性形基数対格) (hōram/hōrās) et (男性形基数対格) (minūtum/minūtōs)

例:
1時1分(において)=ūnā (hōrā) et ūnō (minūtō)
2時22分(において)=duābus (hōrīs) et vīgintī duōbus (minūtīs)
1時間1分間(の間)=ūnam (hōram) et ūnum (minūtum)
2時間22分間(の間)=duās (hōrās) et vīgintī duōs (minūtōs)

参照した現代ロマンス語
フランス語:(基数) heure[s] (基数)
スペイン語:(女性単数[複数]定冠詞) (基数) y (基数)
イタリア語:(女性単数[複数]定冠詞) (基数) e (基数)
ポルトガル語:(数詞女性形)(hora[s]) e (数詞男性形) (minuto[s])