『ガロア理論の頂を踏む』を読んで,思い付きでやってみた.
12音:C, Cis, D, ...をそれぞれ0, 1, 2, ...と対応させる.
(ここではC=0としているが,Cis=0やD=0としても変わらない.つまり,移調してよい.)
加法に関する群
C=0から半音ずつ,12回上ると,Cに戻る.(:位数12の巡回群)
これは12の剰余類で,加法に関して群をなす.
乗法に関する群
はそのままでは積に関して群をなさない.
そこで既約剰余類群を考える.
は,
C=0に対して,{半音上,完全四度上≡完全五度下,完全五度上,長七度上≡半音下}となる.
これは,エドモン=コステールの「親和性」に出てくる音度に含まれる(「親和性」ではこれに加え,完全一度と完全八度がある).